6歳、7歳を迎える意味
少し遅れましたが、2月1日に「からふる・ぶらんしゅ」は6歳の誕生日を迎えました。そして今日2月12日は法人が7歳の誕生日を迎えました。
6歳、7歳というとちょうど就学前後の年齢にあたります。
私は、子どもの発達について皆さんの前でお話しするときに、就学前後の年齢は「基本的生活習慣の確立」の時期だとお話ししています。身体的独立、将来の経済的独立に必要な運動機能を概ね獲得する時期であり、『生きていく上での基本的な力を身に着ける時期』だと言われているのです。
重症心身障がいを持つ子どもたちは、幼いころは呼吸状態が安定しなかったり、感染症にかかりやすかったり、罹ると回復まで長引いたり重症化しやすかったりといった健康状態の安定を脅かされることが多く、それはそれはハラハラドキドキします。しかしそれを乗り越えると少し体が丈夫になり、健康状態が安定し、子どもたちはいろんなことを吸収し、運動面でも知的面でもぐんぐん発達していきます。発達のスピードは人それぞれですが、どんなに障がいが重くても、どの子も同じ過程で発達していくのです。そして就学する頃には「大きくなったね」「風邪ひきにくくなったね」「こんなこともできるようになったね」と言いながら、自信を持って学校に送り出すことができるようになるのです。
からふるも生まれたばかりの頃は、それはそれは命を脅かされるほど危うい状態の時期もありました。周りの人たちや関係機関の方々に守ってもらわなければ生きていくことなんてとてもできない時期もありました。それを乗り越えて少し安定してからぐんと成長したように思います。
そして今、『生きていく上での基本的な力を身に着ける時期』に差し掛かり、生きていけるだけの力は備わってきたものの、まだまだその力は弱いものです。
つい先日、事業を脅かされるような強い力を加えられるような出来事がありました。(詳細はお伝え出来ませんが、後日またブログでこの件については発信させていただこうと思います。)6歳、7歳という時期は、まだまだ何でもひとりで乗り越えられるだけの力は備わっていませんが、今のからふるは、強い力を加えられても絶対に倒れません。守ってくれる人たちがたくさんいるからです。そしてからふるにも守らなければならない人たちがたくさんいるからです。
ようやく『生きていく上での基本的な力を身に着ける時期』を迎えたからふる。これからも乙訓地域の重い障がいや医療的ケアを持つ子どもたちが、安心して生活しながら持っている力を最大限に発揮できるようお手伝いしていきたいと思います。
今後ともよろしくお願いいたします。